・バンドの作曲の仕方がわからない
・バンドで作曲した曲がダサい
・作曲で行き詰った、思いつかない
バンドの作曲はプロでもそれぞれやり方が違うのでどれが正しい方法なのかわかりにくいです。
正しい方法はありませんが、作曲で悩んでいる方向けにおすすめのやり方はあります。
僕は6年間加入していたバンドで作曲・MIXを担当していましたが、何度も曲作りで行き詰りました。
行き詰ったときはアイデアや知識がないとうまくアレンジしにくいです。
今回はバンドの作曲で行き詰らないためのコツを
洋楽邦楽共に様々な曲のコード進行・リズムを分析して解決してきたDTM歴6年の元バンドマンの視点から解説していきたいと思います。
- バンドの作曲のコツがわかる
- 作曲に役立つアイデアを学べる
- バンドの作曲手順が分かる
メンバーの誰かが曲やアイデアを持ってくる
個人的にこれが最も効率が良かった方法です。
ただし、誰かが持ってきた曲を本当に気に入ったのであればそのままやるといいですが、そうでない場合は必ず話し合ってアレンジした方が良いです!
我が強い人には若干言いづらいかもしれませんが、一部でも気に入らないままやっても絶対良い曲になりません。
その曲を聴く人にも不満が伝わります。
DTMでお互いにアレンジ
基本的には曲はDAW(録音ソフト)を通してオーディオデータ(mp3やwav,m4aなど)やMIDIでやりとりしてアレンジし合いましょう。
データを渡し合っても良いですが、同じ場所で一緒に作るとその場で意見を交換できるのでおすすめです。
おすすめのDAWはMIXについての記事で触れています。
参考記事:【2020年最新】絶対に持っておきたい!MIXに必要なおすすめ機材15選
歌のメロディをイメージして作る
楽器主体の人は特に歌のメロディを疎かにしてしまいがちなので、ボーカルが歌っているのをイメージしながら作りましょう。
歌のメロディや歌詞は考えておく必要はありませんが、ついでにやっておくとボーカルのアイデアにも繋がるのでやっておいて損はありません。
ボーカルと一緒に考える
バンドといっても音楽は基本的に歌が主体なのでボーカルと一緒に作ればボーカリストにとって理想的な曲が仕上がるはずです。
ただし、ボーカルは楽器ができないと知識があまりないことも多いのでその場合はあまり意見を聞きすぎると方向性を見失うので注意しましょう。
リズムで考える
初心者ほど意識がしにくい盲点です。
音のメロディやコード進行にばかり気がいって行き詰る場合は「リズムのみ」に集中しましょう。
リズムを優先して後から音色をのせることもコツです。
逆のパターンでコードが決まっていればそれに合ったスケールでリズム・順番を変えてみましょう。
手でドラムを叩いてみる
ドラム経験があったほうがイメージが湧きやすいのである程度ドラムを練習しましょう。
学校の机とか人差し指でトコトコとリズムを取ったりしますよね?しますよね!(威圧)
そんな感じで良いのでリズムを作るときは遊びから発展させましょう。
行き詰ったときは真剣にならずに遊ぶといいです。本当です。
好きな曲を聴きまくる
行き詰りやすいのは単純にインプット(音の情報収集)が足りていないということもあります。
曲を作りたいという思いは曲を聴いてるときに思ったりしませんか?
僕はお風呂に入ってるときによく思うのでたぶんシャワーの音をインプットしまくってます。
ふとしたフレーズからイメージが湧く
曲を聴いていると気に入ったコードやメロディ・フレーズなんかを思いつきます。
大体ほぼパクリだと思いますが、それでOKです!
音楽はたくさんコピーしないとオリジナリティは生まれません。
セッションしてみる
よく色んなところでおすすめされていますが、個人的にはあまりおすすめできません。
ある程度技術があれば引き出しを繋ぎ合わせて作れますが、知識や技術がないほどろくにアイデアが出ません。
そして集中力も持たないので行き詰まりやすいです。
慣れだとは思いますが調子が良い時にしか上手く作れない場合この作曲方法は微妙です。
ネットでセッションできる
ヤマハのソフトSYNCROOM(PC)を使えばオンライン上でセッションすることができます。
通常の通話アプリと違うのは低いレイテンシー(演奏の遅れ・遅延)で音を送ることができてASIO(DAW)を使えるので音を加工することもできます。
オーディオインターフェースは必須です。
関連記事:【徹底比較】オーディオインターフェース機能付きおすすめマルチエフェクター9選
理論で考える
作曲で最も効率よくアイデアを生み出せるのが音楽理論を使った作曲方法です。
ダイアトニックコードを覚えてコード進行の仕組みや有名な進行を覚えれば無数にアレンジが可能です。
特に知識がないと転調の仕方がわからなかったり音の雰囲気の変え方がわからなかったりします。
音楽理論について全然知識がない人はこちらも参考にしてみてください。
参考記事:独学ギタリストが知ってて得する3つの音楽理論【超初心者向け】
コード進行やスケールチェンジでメロディを変化させる
行き詰った場合にはコード進行をガラッと変えましょう。
スケールや音の順番でも印象は大きく変わります。
Cubase(DAW)などについているコードトラック・アレンジャーを使えば理論がわからなくてもアレンジがしやすいのでおすすめです。
抑揚を意識する
曲の雰囲気がずっと平たんになっていませんか?
そういう曲やジャンルなら良いんですが、基本的に印象はあまり良くありません。
聴いていて飽きられてしまいやすいです。
自覚できない人も多いので他の人に聴いてもらいましょう。
サビ前は静かに、AメロはBメロより静かになど曲の構成の中で変化をつける意識が大切です。
キメを作る
最近流行のJ-POPでもゴリゴリの洋楽でも結構「キメ」が人の感情を動かしたりします。
サビ前で無音になったり、シンバルチョークなどでスパッと強調したり聴いてる人に
「お、今の好き!」と思わせるようなアクセントを入れてみましょう。
違うパートを入れる
バンド編成にキーボードがいないときはキーボードやシンセサイザーなどの音入れてみるとかなり印象が変わります。
いないパートを入れてはいけない決まりなんてありません。
同期を使う
ライブではノートPC、DAW、オーディオインターフェース、イヤーモニターがあれば演奏と同時にいないパートの音を鳴らすことができます。
これを同期と言います。
ストリングスや電子音を使った装飾音を足せば音圧があがって、ドラムはクリック音を聴きながら演奏するので必然的に上手く聞こえます。
同期使ったバンドが上手く聞こえるのはクリック音でリズムが安定しているのが大きな理由となっています。
世界観をイメージする
テーマを考えると言ってもいいかもしれません。
バンドでなくても作曲家やDTMerと呼ばれる人たちは世界観やテーマを元に作ることが多いです。
なので決まっていなければ景色をイメージするように音楽の世界観を決めましょう。
足すより引く
よく僕もやってしまうんですが、やりたいフレーズや音を詰め込んでぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
色んなアレンジを足すよりも余計な音を引くことも作曲で大切なことです。
エフェクトを加えてアレンジする
違うパートを入れるに似ていますが、これは既にあるギター・ボーカルのメロディやトラックにエフェクトを加えるという意味です。
コーラスをかけたり、ディレイやリバーブで空間をイメージさせられるとかなり印象が変わります。
トレモロやフェイザーなど極端に変わるモジュレーションでもおもしろいかもしれません。
MIXを覚えるとガラッと変わる
作った曲が微妙でもバンドで実際にやってみると
「あれ?意外とありだな」と思うことがあります。
これは録音した曲が無加工だと音圧が違いが大きく違うように聞こえるためです。
そのため、MIX(各音のバランス・音量調整)を覚えれば納得のいく理想的な曲の雰囲気を作りだすことができます。
ただし、MIXを覚えるのには楽器を覚える並みに結構時間がかかります。
楽曲提供をしてもらう
あまりに曲作りがうまくいかない、技術も知識もなく致命的にセンスがない…。
そんな絶望的な状況でも大丈夫です。
曲を作るのが好きで得意な人なんてゴロゴロいます。
メジャーアーティストでは当たり前
メジャーアーティストでもよっぽど実力がない限りほとんど楽曲提供で演奏しています。
楽器は自分達で演奏しなければいけませんが(それも最悪いらない)、それ以外の能力は知識や技術のある人に頼った方が効率的です。
バンドメンバーは動画編集・フライヤー作成・MIX・ロゴデザイン・名刺デザイン・Webサイト作成など全てできますか?
ほとんどできないので外注したり誰かに頼んだりしますよね。
ちなみに僕は今あげたことは全部できます( *´艸`)
まとめ
今回は以上となります。
作曲は悩むとかなり時間を取られます。
行き詰ったら今作っているものを置いておいてどんどん新しいものを作っていくと良いです。
完成しなかったアイデアはいつか使うときが来ると思って置くといつか本当に使います。
売れる曲を作っていきましょう!
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