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初心者でもできる!MIX(ミックス)のやり方と5の実際の手順

  • レコーディングや依頼はお金がかかるので自分でMIXを始めてみたい
  • CD音源のような迫力ある音楽をつくりたい
  • MIX師になりたい

「MIX(ミックス)」は各楽器パート、歌などの音源(トラック)のバランスを整え混ぜ合わせて綺麗なCDのような音に仕上げる作業です。

歌ってみた動画やDTMで作った曲をCD・サブスクで販売するときにも必要な工程になります。

よく MIX:〇〇P みたいにMIXの担当の名前が記載されていたりしますね!

似たような作業に「マスタリング」というものがありますが、これはMIX後の最終仕上げのような工程です。

MIXはカラオケ音源と歌のピッチ補正・コーラス(ハモリ)を混ぜるようなイメージが持たれがちですが、実際にはあらゆる各楽器のパートと歌全てを上手く調整することが本来の仕事です。

ドラム+ベース+ギター+ピアノ+ボーカル+コーラスetc…

カラオケ+歌+ピッチ補正

MIXは無償でやっている方も多いので簡単な作業に思うかもしれませんが、音楽を作る上でかなり重要な作業で経験と知識は楽器並みに必要になってきます!

この記事を読めば
  • MIXの手順がわかる
  • MIXに必要なものやテクニックがわかる
  • MIXの必要性がわかる

僕もDTM初心者の頃はMIXなんて作業を知りもしませんでしたが、バンドやプロのレコーディング現場などの経験から今では音楽事務所に楽曲提供したり、ボカロPのMIXを手掛けるエンジニア(MIX師)として仕事をこなしています。

そんな経験からMIX初心者にこそ必要な知識を簡潔に解説していきたいと思います!

MIXに必要な機材

MIXはスマホだけやPCだけでは基本的にはできません。何も用意できていない場合はまずは必要なものを揃えましょう。

MIXに最低限必要な機材
  • PC:ある程度性能がないとDAWが動きません。(メモリ:8GB以上、CPU:core i5以上推奨。)
  • DAW:Cubase,Studio Oneなど音源を編集するためのソフト。無料のDAWもあります。
  • モニター用ヘッドホン:正確に音を確認するために音域が偏り過ぎていないMIX専用のヘッドホンが必要です。
  • プラグイン:音源を編集するためのツール。有料DAWなら基本的なものは付いています。
MIXであると便利な機材
  • オーディオインターフェース:楽器や歌を録音する際に必要。宅録をする人は必須。
  • モニタースピーカー:本当はこれがないとMIXはうまくできない。安物でもあった方がいいです。
  • MIDIキーボード:打ち込み音源(ピアノやドラム)を入力するときに便利。

具体的にどんなものが必要かは以下の記事を参考にしてみてください。

準備①:音源を用意する

音源は配布しているものや自分で作ったものを使用します。

カラオケ音源は各パートで

通常はボーカル、コーラス、ドラム(スネア・キック・シンバル等パラアウトデータ)、ギター、ギターソロ、ベース、キーボード、ピアノ、ストリングスなど細かくバラバラの状態から始めます。

もちろんトラック数が増えれば増えるほど大変ですがカラオケ音源+歌というMIXは通常ではしないので、カラオケ音源は楽器の各パートバラバラの音源を使用しましょう!

できるだけ高音質で

音源を使用するときは基本「wav」というファイルでサンプリングレートとビット深度は

44.1kHz・16bit以上を使用しましょう。可能であれば48kHz・24bitの音源を用意します。

実際のレコーディングでは96kHz・32bit(float)のような高音質を使用したりしますが、用意が難しいだけでなくPCに大きく負荷がかかります。

サンプリングレートとビット数は小さいと2mix時に劣化しやすいのでできるだけ大きなものを用意しましょう。

参考記事:DTMでギターの録音を超高音質にする5つのテクニック【録り方比較有り】

注意すべきポイント

音割れしている物は修正ができないので絶対にないようにしましょう!

また歌はしっかりポップガード付きマイクなどを使用し余計な音が入らないように注意。

スマホの録音はかなり厳しいです…。

準備②:参考音源(リファレンス)を用意

MIXをする音源とは別に参考にして完成をイメージするための音源を用意します。

MIXには正解がないので自分のなかで正解を見つけ、模索しないといけません。

まずは誰かのMIXの手順を真似して覚えることが大切です。

参考音源をイメージして比較する

参考音源と自分のMIXを聴き比べながら参考音源のようなイメージに近づけます。

MIXの中でもかなり重要な作業で、何度も聴くことで何が自分のMIXに足りないのかを研究することができます。

具体的には…
  • 各パートの音量バランス
  • 各パートがどのあたりの音域を担当しているか
  • 各パートのパンニング、広がり
  • リバーブなどの空間エフェクトのかかり具合
  • Aメロ、Bメロ、サビなど各セクションの表現やオートメーション

上記のようなことに注目して繊細に聞き比べます。

参考音源の選び方

この曲は音の広がりがすごい!聴いていて景色がイメージできる!そこにいるような空間を感じられる!

みたいなやつがMIXの練習におすすめです。

参考音源はYouTubeやSpotifyなどのアプリなどでもいいですが圧縮されたり音質が劣化していることがあるので、できるだけCD音源に近い高音質なwav,flac等が良いです。

作業①:ノーマライズ・ノイズ処理

MIXの準備が整ったらDAWでMIXを始めます。

DAWに挿入する前にサンプリングレートとビット深度を音源に合うよう設定しておきましょう。

ノーマライズ・ノイズ処理の手順とコツ

ノーマライズ・ノイズ処理の手順
  • ステップ1
    音源をDAWを挿入する。

    このとき各トラックに色付けと名前の変更をしておくと便利です。

  • ステップ2
    音の小さなトラックを選択して「ノーマライズ」をかける。

    このとき「サー」というようなホワイトノイズや余計な音も大きくなります。

  • ステップ3
    カット・フェードアウト・ノイズゲートを使って不要なノイズを消す。

    波形の終わり際に注目。

フェードアウトでも「プツッ」となるようなノイズが出る場合は拡大して波形を見て波がない部分でカットします。

元の音源の音量が小さいとホワイトノイズが出やすいので宅録の方は音割れしない程度に大きく録音しておきましょう!

おすすめのノイズ除去プラグイン

ノイズ処理作業は音源がしっかりしていないと結構大変な作業なので次のようなプラグインを使用した方が効率が良いです。

作業②:各パートの音量調節とエフェクト処理

処理の順番としては基本的に

ドラム→ボーカル→ベース→ギター→ピアノ・シンセ等

の順でEQとコンプを中心に処理していきます。

各パートの音量調節

基本的には参考音源を参考にしますが、最初は何が何だかわからないと思うのでまずは以下のようなルールを守ってください。

  • キックorスネアの音を-10dB前後にして後で絶対に動かさない。
  • すべてのパートの音量はキックorスネアより聴覚上大きい音にしない。
  • 微調整は±3dB以内。
  • コンプレッサーをかけたらフェーダーで音量をあげない。ゲインを使う。
  • ボーカルが浮くor埋もれる場合は音量ではなくEQ、コンプレッサー、リバーブなど他のエフェクトで調整。

このパートは何dBといった決まりも基準はないので参考音源をもとに聴覚上で判断して調整しましょう。

楽器パートの処理

この楽器パートのMIXの難しい部分は

各パートにある程度理解がないとどうすればいい音になるのか、どこの音が被るのかがわかりにくいため各パートの研究も必要になるところです。

特にドラムが重要で、パラデータ(スネア・キック・シンバルなどの各打点バラバラの音源)でないと臨場感や立体感が出にくいです。

EQ(イコライザー)で「音作り」と「音の住み分け」をする

各パート共通の処理としては、EQ値を最大にして騒がしい音の部分をカットしたり足りない音域をブーストする「音作り」の工程です。

EQでの音作り
Waves Renaissance Equalizer

ちなみに音質が良い音源はEQで音作りがほとんど必要ないです。

EQの処理は音作りのほかに「音の住み分け」が必要です。

音域の住み分け

各パートの特徴的な音域を把握しておけばEQ処理が素早くできるようになります。

特にキックとベースは被りやすいのでどちらもそれぞれ60Hz,80Hzをローカットするとすっきりします。低音が固まっているときにはギターでも同様の処理が効果的です。

音の住み分けにはEQだけでなくマルチバンドコンプレッサーを使うこともあります。

コンプレッサーで音を圧縮する

コンプは各パラメーターがどんな機能なのか把握して曲のグルーヴに合わせて使用します。

と言っても難しくてよくわからないという人が多いと思うのでまずは以下を基準にしてみてください。

  • ゲインリダクション(GR) → -4dB
  • レシオ(Ratio) → 4:1
  • アタック(Attack) → 7ms
  • リリース(Release) → 70ms

ゲインリダクションは最大-6dB程度までにしておけば掛けすぎることはほとんどありません。

ただし、このままの設定だと曲のリズムによっては聴こえづらくなるので必ず曲に合わせる練習はしましょう!

パンニング

MIXで重要な分離感を得るには周波数による音の住み分けだけでなく「パンニング」も重要です。

パンがいつも適当になってしまっている人は以下のような基準を試してみてください。

  • ハイハット:R50
  • フロアタム:L50
  • ロータム:L30
  • ハイタム:R30
  • クラッシュシンバル:L75,R75
  • ライドシンバル:L60
  • ギター:L85,R85
  • コーラス:L60,R60

※ドラムはオーディエンス(客席側)視点になっています。

上記はあくまで一例なので必ず参考音源をしっかり聴いてパンニングしてください!

オーバーヘッドやルームの聴こえ方と大きく変わらないように注意しましょう。

ギターのダブリング

2つのギターの音を左右それぞれに配置することを「ダブリング」と言います。

別録りの方が音圧は出ますが1つのトラックを複製して片方を20~40msec程度ずらすというテクニックもあります。

関連記事:DTMで失敗しないギターの音作りをするコツ4つ

ボーカルの処理とコーラス(ハモリ)・ピッチ補正

特に大変なのがボーカルの処理です。EQ、コンプに加えディエッサー、ステレオイメージャーなどで整えます。

録り方が甘いとホワイトノイズ、リップノイズ、ポップノイズなどのノイズ処理をする必要があります。

ピッチ補正の仕方

ピッチ補正は専用のプラグインを使って波形を編集します。

通常はDAWの上位グレードなどに付属していますが、無ければ別途購入しましょう。

参考記事:【2021年】Wavesプラグインバンドルの内容の違いを徹底比較!おすすめバンドル3選

MIXに必要なプラグインはWavesのプラグインバンドルで揃えよう!

ピッチ補正はフォールやしゃくりなど歌の音程の仕組みを理解しておくとかなり上手く補正できます。

この歌特有の音程、波形の動きはボーカロイドUTAU(無料版ボカロ)を使用すると覚えやすいです。

また正しい音程を確認するためにピアノ音源などで確認する作業も必要なのである程度音感も必要です。

コーラス生成・補正は有料DAWに付いていなければ別途プラグインのダウンロードが必要です。

作業③:リバーブやディレイで馴染ませる

オケ(カラオケ音源・楽器パート音源)と歌を馴染ませるためにはコンプやEQなどの調整も大切ですが、特に奥行きを作り出す「リバーブ」が重要です!

リバーブやディレイなどの空間系エフェクトはインサートからではなくセンドからかけた方が音がクリアになります。

リバーブはFXチャンネルというリバーブ専用のトラックを作って、そこにSendとして各トラックの音を送り込みます。

リバーブとディレイのコツ

特に重要なリバーブのコツは以下のとおり。

  • リバーブは広さの違う2種類を組み合わせる。
  • キックにはかけない。
  • イメージの半分ぐらいでかけて、足りなければ増やす。
  • 遠くに置きたい場合は深く、近くに置きたい場合は浅くかける。(空間を意識)
  • ボーカル(メイン、コーラス)、タム(フロア、ロー、ハイ)、ギターなどバス(各楽器のまとめ)トラックごとに使う。

ディレイは曲のイメージに合わせて使用します。

ディレイタイム、フィードバック短めのショートディレイはボーカルとコーラス

長めのディレイはコーラス、ギターソロなどに合います!

作業④:オートメーションで音楽全体の強弱をつける

全体の音量調整が一通り済んだら

  • Aメロは静かにサビの頭で大きく歌って欲しいな…
  • ギターのサビ前大きくなって欲しいな
  • ピアノここ静かにしてほしいな

みたいなことが出てきます。

特にコンプで潰しすぎると抑揚がなくなるので後で部分的に修正する必要があります。

曲中にトラックの音量やパラメータを調整する「オートメーション」という機能を使って曲全体の雰囲気を作りましょう。

最初はどうすればいいのかわかりにくいと思いますが、これも参考音源を聴きながら各セクションと各パートの強弱をイメージしてパラメータを調整しましょう。

作業⑤:マキシマイザーで音圧を上げる

コンプレッサーでうまく音を整えていれば「マキシマイザー」というプラグインで綺麗に音圧を上げることができます。

コツとしてはスレッショルドのリダクションに触れるか触れないかぐらいが丁度いいですが、曲によっては下げすぎなかったり少し強めにかけたりします。

おすすめのマキシマイザー

マキシマイザーは音圧を上げるために特に重要なプラグインなんですが、DAW付属のものやW1 Limiterのような無料のものだと音量は上がっても音圧が上げにくいためできれば有料版をおすすめします。

WavesのHorizonというプラグインバンドルに収録されている「L3 Multimaximizer」がおすすめです。

L3は個別で購入できますが、MIXに必要なプラグインが一式揃っているのでまとめて買うとお得です。

こちらはAIがマスタリングをサポートしてくれるプラグインで、こちらにもマキシマイザーが付いています。

しっかりMIXができていれば最終調整のマスタリングが楽になるので非常に便利です。

マキシマイザーを使っても耳障りだったり音がこもったりシャリシャリする場合はEQ処理・コンプを見直す必要があります。

参考記事:【DTM】ミックスで音が安っぽくスカスカになる原因と解決方法5つ

まとめ:うまくMIXするには膨大な時間とお金がかかる

MIXには必要な機材・プラグインが多くCD音源のようなクオリティに仕上げるためには非常に時間がかかります。

プロのレコーディングエンジニアにMIX・マスタリングを依頼した場合1曲数万~数十万円以上。

MIXのクオリティで曲が売れるかどうか決まるほど音楽にとって重要な作業です。

MIXに必要な高品質な音源も揃えるには労力や費用がかかるのでMIX師になりたい人は覚悟が必要です(;^ω^)

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Ackne
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