- 単音弾きの練習でいらない音が鳴ってしまう
- 右手が安定しない、違う弦を弾いてしまう
- ピックもピッキングも安定しない
単音弾きやアルペジオで狙った弦を弾けないのはもどかしいですよね。
僕もギター初心者の頃はピッキングに悩んでいて、特にアルペジオや弦移動のある弾き方が苦手で全然上達しませんでした。
ギターは運指やコードなど左手の練習にばかり注目してしまいがちですが、落ち着きのない右手をコントロールできないといつまで経っても上達できません。
- 基礎練習で大切な右手の基本がわかる
- 右手が安定することで練習の効率がアップする
- 直接聞かないとほとんど教えてもらえない悩みが自己解決できる
今回紹介する内容にはこういったメリットがあります。
僕は現在ギター講師として初心者に教えることがありますが、同じような悩みを抱えた人はみんなうまく上達できているのでしっかりお役に立てる内容になっているかと思います。
右手の位置を安定させる
右手の”位置”は安定していますか?
正しい位置を安定させないと余計な音が鳴ってしまうような変な癖がついてしまうので早めに正しい位置で安定させましょう。
ブリッジに軽く触れる程度の位置に手を置く
上の画像の青い〇で囲まれた部分に手を置くのが良いです。
全ての弦に手をしっかりおくのではなく5、6弦あたりに触れていればOKです!
ブリッジにもがっつり置くのではなく触れる程度です。
ブリッジミュートを覚える
右手の位置を覚えるにはブリッジミュートを覚えるのが手っ取り早いです。
ブリッジミュートをするときはまさに上記位置から右手で弦とブリッジに軽く触れながらピッキングします。
5、6弦だけでなく全ての弦でブリッジミュートができるように練習しましょう。
中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」はこのブリッジミュートで始まっていますね!
ちなみにブリッジミュートといえば僕はメタリカの『Master of Puppets』という曲を初めて聴いたとき衝撃を受けました。
全部ダウンピッキングです。
速すぎて右腕がおかしくなると思いますが、ブリッジミュートがかなり上達するはずなのでぜひ挑戦してみてください。
関連記事:ギターの基本!失敗しないブリッジミュートのコツ5つ
ピッキングをする弦より手前(上)の弦は右手でミュートする
例えば1弦を弾いているときは2~6弦全て右手で軽く触れてミュートします。
ピッキングするときはいらない音を鳴らさないように必ずほかの弦はミュートしましょう。
4弦を弾いているときは5、6弦を右手でミュートします。その場合1~3弦は右手で触れなくて大丈夫です。
1~3弦はピッキングしないようにするか、押さえている左指の腹でミュートします。
小指で安定させるやり方はやってはいけない
小指をボディにつけて安定させようとするのはダメです。
脱力することを分かっている上でやりやすいフォームになっているなら問題ないかと思いますが、安定しないうちにやると無駄に力が入ってしまって集中すべきところが疎かになります。
昔僕もやっていたことがありましたが、やらなくなってから急激に弦移動がうまくなりました。
プロでも稀にやる方もいますが、ピッキングの弦移動の弊害やミスの原因になりうるのでやめましょう。
ピックの正しい握り方とピッキングの動き
弦を弾くときに弦に押し負けていませんか?
ピックがずれたりする原因は手汗もありますが、持ち方が正しくないこともあります。
ピックは力まず単音弾きの際は深めに持つ
バッキングの時は腕で弾くので浅めでも大丈夫ですが、単音引きをする場合に浅めだと弦に押し負けて弱々しい音になってしまうので深めに持つ方がおすすめです。
人差し指には多少当たってしまっても良いですが、右手がコントロールできるようになれば間違って当たることは少なくなります。
僕はこれぐらい深く持ってます。
ピッキングするときのピックの角度はボディと垂直
ギターのヘッドの先から見た図(断面図)です。
斜めに角度をつける弾き方もありますが、弦に押し負けて弱いピッキングになってしまう人は斜めにせず平行にする意識をして弾きましょう。
あえて斜めにして強弱を変えたりという意図がない限り初心者は基本をしっかり身につけましょう。
これはコードストロークの際も同じです。
関連記事:5分でわかる!ギター初心者のためのコードストローク上達のコツ5つ
できるだけ弦と平行に弾く
これは弾き方でニュアンスが変わるので好みが分かれますが、基本的には平行にして弾いた方がしっかりとアタック感が出るので平行で弾くのがおすすめです。
僕は右のような斜め気味のピッキングですが、速弾きでスムーズに弾きたいので斜め気味のフォームになりました。
関連記事:実は簡単!?ギターの速弾きの上達に必要な練習とコツ5つ
プロの中では両方の使い分ける人もいるそうです。
ピッキングパターンに慣れる
まずはアップピッキングとダウンピッキングの交互(オルタネイトピッキング)で弦移動の練習です。
これから紹介するフレーズは必ずメトロノームを使って練習しましょう。
パターン1:空ピッキングを含んだオルタネイトピッキング
ΠがダウンピッキングでVがアップピッキングです。
16分のリズムでアップとダウンを繰り返していますが、プリングのところは空ピッキング(リズムを取るだけで弾かない)です。
空ピッキングといっても空振りする必要はないです。(昔は僕も勘違いしていました)
オルタネイトピッキングの上下運動をリズムを感じながら体に覚えさせましょう。
パターン2:アウトサイド・インサイドピッキング
ピッキングの弦移動のときに外側から挟み込んで弾く「アウトサイドピッキング」と
内側から二度弾く「インサイドピッキング」があります。
先ほどの空ピッキングを含んだオルタネイトピッキングは「アウトサイドピッキング」をしています。
こちらはインサイドピッキングとアウトサイドピッキングが入れ替わるピッキングパターンです。
基本はオルタネイトピッキングですが、インサイドとアウトサイドに慣れるとよりスムーズに速く弾くことができます。
これが使い分けられれば右手はかなりコントロールできるので頑張りましょう!
パターン3:弦移動とピッキングの精度をアップさせる【超おすすめ】
このフレーズは右手のピッキングの弦移動のコントロールにかなり効果的で、運指練習にも使えます。
押さえた指は次に押さえるときまで離さないのがポイントです。
オルタネイトでしっかりと弾きましょう。
基礎練習の記事でも弦移動の慣れに効果的なフレーズを紹介しているので挑戦してみてください。
参考記事:【たまにやるだけ】独学でも驚くほどうまくなるギターの基礎練習4つ
常に右手を意識する
初心者のうちは特に右手を意識して練習しないと気づかないうちに良くない癖ができてしまいやすいので注意が必要です。
独学だと特に間違えやすいので、できれば人に見てもらいましょう。
参考記事:最大約7万円分が無料!?プロが教えるギター教室を激安で受ける方法
無意識になるまで意識する
無意識に無駄な音をミュートして鳴らさないようにできるまでは必ず右手に集中しましょう。
間違いに気付かないまま無意識に成長していくといつまで経っても初心者脱出ができなくなるので気をつけてください。
まとめ
今回は単音弾きのピッキングに注目しましたが、右手のコントロールはスウィープピッキングやスキッピング(弦飛び)など難易度の高いフレーズになるとまた立ちはだかってきます。
単音弾きだけでなくコードストロークやカッティングなど右手は左手以上にリズムを担う役割があるので右手をたくさん鍛えていきましょう!
ダイナミクスのコントロールができればさらに上手い人になれますよ。
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