・マルチエフェクターとコンパクトエフェクターはどっちを選べばいいかわからない
・マルチエフェクターとコンパクトエフェクターは併用していいの?
・マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの併用の仕方は?
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターはどちらも長所・短所があり、用途や目的によって選ぶべきポイントが人によって変わってきます。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターどちらも長年愛用していますが、どちらも良い部分があるので一概にこっちがいいとは言い切れません。
そして一般的にマルチエフェクターとコンパクトエフェクターは併用可能と言われていますが、実はつなぎ方や仕組みを理解していないとうまく組み合わせることができません。
僕自身マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの組み合わせで失敗した経験があるので組み合わせる際の注意点も踏まえ解説していきたいと思います。
- マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いがわかる
- 併用におすすめのマルチエフェクターがわかる
- マルチエフェクターとコンパクトを併用する際の注意点がわかる
また後半では楽器屋で100個以上のエフェクターを試奏してきた視点から最新のコンパクトと併用可能なマルチエフェクターのおすすめの機種も紹介したいと思います。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違い
思いつく限りのマルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いをまとめました。
- 様々な音色が一つで使える
- 配線が少なくノイズが出にくい
- 音痩せしにくい
- 低価格だとあまり音が良くない
- デジタル感の強い音になりやすい
- 宅録に強い
- 大きいと持ち運びが大変
- 豊富な音が使えてほぼ買い切り
- 操作性が不便になりやすい
- 各音色を買いそろえる必要がある
- 配線が多くノイズが出やすい
- 多く繋ぐと音痩せする
- 基本的に音が良い
- アナログ感の強い音に特化できる
- 宅録には別途機材が必要
- 付け替えで重さを変えられる
- 買い足していくととお金がかかる
- 操作が簡単
どちらが良いか迷っている人は上記を参考にしてみてください。
基本的に初心者の方は一つマルチエフェクターを持っておいて損はないと思います。
音作りにこだわる人はコンパクトエフェクターかハイエンドクラスのマルチエフェクターがおすすめです。
参考記事:【初心者必見】後悔しないマルチエフェクターの選び方とおすすめ機種
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターは併用可!
一般的にマルチエフェクターに足りない音があればコンパクトで補うといった使い方や、マルチエフェクターで気に入らない音をコンパクトで代用するといった使い方があります。
なのでマルチエフェクターとコンパクトエフェクターを併用することは当然OKです!
マルチエフェクターにはコンパクトとの併用を推奨しているタイプのモデルもあります。
しかし、コンパクトエフェクターと組み合わせることにはメリットだけでなくデメリットもあるので注意しましょう。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターを併用するメリット
併用する上での最大のメリットはお金がかかりにくいことです。
マルチエフェクターで足りない音を補う分であればそれ以上他の音を買う必要は必要はなくなります。
コンパクトエフェクターのみだと必要な音を買いそろえるのにかなり費用がかかります。
また、配線も少なくマルチエフェクターが小さければ持ち運びも楽で様々な場所で演奏しやすくなります。
良く組み合わせられるものとしては、ヴォリュームやワウ用のエクスプレッションペダルやブースター用の歪みエフェクターなどがあります。
マルチエフェクターの音はデジタル感が強いのでそれをコンパクトを使ってアナログ風に音作りすることもできます。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターを併用するデメリット
マルチエフェクターにコンパクトを組み合わせると残念ながら音質が劣化しやすいです。
コンパクトエフェクターはほとんどの場合アナログ回路なのでアナログの音の良さをマルチエフェクターのデジタル回路を通すことで劣化させてしまいます。
特にマルチエフェクターの歪みが気に入らないので別のオーバードライブ(OD)と併用しようとする場合
ギター→マルチ→OD→アンプ だと全エフェクトが最後のODで歪みます。
歪み系エフェクターは基本初めに来ます。
ギター→OD→マルチ→アンプ だとアナログのODがマルチを通してデジタルの音が被さるので劣化・音やせします。
組み合わせによってはとんでもないノイズが出て使い物にならなくなる場合もあります。
また、コンパクトエフェクターのみでもアナログ系とデジタル系のエフェクターを組み合わせるとノイズが発生してしまいます。
マルチエフェクターとコンパクトを併用する場合には併用を推奨しているタイプのマルチエフェクターをおすすめします。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターのおすすめの組み合わせ方
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターは注意すべき点は多いですが、正しく併用すればかなり使い勝手が良いのでおすすめの組み合わせ方を紹介したいと思います。
FXループ(センドリターン)付きのマルチエフェクターと組み合わせる
小さなマルチエフェクターや低価格帯のものにはあまり付いていませんが、FXループ(センドリターン)端子が付いているものはコンパクトとの併用も売りにしているマルチエフェクターです。
マルチエフェクター内部のエフェクトの順番にコンパクトの音を追加できるのでしっかりと音作りができます。
また、繋いだコンパクトを踏まなくてもマルチがスイッチャー機能を果たすので他のエフェクトとの同時切り替えなども可能です。
マルチエフェクターを空間・モジュレーション系専用として使う
マルチエフェクターを空間系・モジュレーション系専用としてアンプのセンドリターン端子に繋ぐことでアンプやコンパクトエフェクターのアナログ系のサウンドを損なわずに音作りすることができます。
マルチエフェクターを使っていてアンプやオーバードライブ・ディストーションの歪みがあまり気に入らないという場合におすすめです。
マルチエフェクターの中でも空間系・モジュレーション系のみに特化したマルチエフェクターもあるので、気に入ったコンパクトやアンプの歪みがある方はエフェクト特化型のマルチエフェクターがおすすめです。
マルチエフェクターのみでも使い方次第でかなり音の作り方が変わります。
参考記事:【音作りが上手くなる】マルチエフェクターのおすすめの使い方6選
コンパクトとの併用におすすめのマルチエフェクター3選
Line6 HX Stomp
エフェクターボードに組み込むことを前提として設計されたハイエンドアンプシミュレーターHelix/HXシリーズのコンパクトペダル。
音質は十万以上する高級アンプシミュレーターと同じで各エフェクトのクオリティがすさまじい。
さらにオーディオインターフェース機能・IR(インパルスレスポンス)も搭載していて機能面も優れまくっていて組み合わせる必要性すら感じさせないほど。
MOOER GE250
IR(インパルスレスポンス)が使用できるマルチエフェクターの中では低価格帯のモデルで
音質もエフェクトも品質が良く、FXループの端子が付いているのでコンパクトと組み合わせやすいです。
機能が豊富についていて初めてのマルチエフェクターにかなりおすすめです。
Eventide H9 MAX
空間・モジュレーション系専用マルチエフェクター。
自分のこだわりのアンプや歪みエフェクターがある人に最もおすすめ。
Eventideにはそれぞれのモジュレーション専用のマルチエフェクターがありましたが、それを全て一つにした最終形態です。
足りないエフェクトは追加購入できます。
まとめ
マルチエフェクターに組み合わせるコンパクトでこれはダメというのはありませんが、使い方次第で音作りが変わってくるので色々試してみましょう。
組み合わせると若干DTMや宅録で取り回しがしにくいのでそういった用途を考えている人はマルチエフェクターは別で用意した方がいいかもしれません。
ちなみにマルチエフェクターにオーディオインターフェース機能がついた機種も多くあるのでDTM・宅録をする方はこちらも検討してみてください。
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