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Sonnox「Voca」レビュー!超簡単にボーカル処理ができる!

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Oxfordシリーズなどプロ御用達のプラグインを提供するSonnnox社から、ボーカルの処理に特化した「Voca」が登場。

ボーカル特化プラグインということなので、歌ってみたやボーカルMIXをやってみたい人や新しいもの好きは特に気になるんじゃないでしょうか。

マスキングを確認できるクリアなEQ「Claro」に続き、挑戦的なコンセプトと綺麗なUIが気になり今回試してみました!

どんなプラグイン?

Vocaは複雑なボーカル処理を簡素化し、素早くプロサウンドに仕上げるプラグインです。

UIをパッと見た感じ「Compression」と「Saturation」があるのでアナログ系コンプをモデリングしつつ直感的な操作ができるようにしたものかな?と思ってましたが、もっとすごかったです。

エフェクトで言うと以下のような機能を搭載しています。

  • コンプレッサー(ボーカルライダー)
  • コンプレッサー(1176+LA-2A)
  • サチュレーター
  • ディエッサー

おわかりいただけたでしょうか。ボーカル処理に必要な基本エフェクトが全て入ってます。

これまでプラグインをいくつも挿して処理してた工程がたったこれ1つ挿すだけで定番のプラグインのおいしい機能と基本処理をまとめてできてしまう贅沢三昧の一品です。

全世界のめんどくさがりが泣いて喜ぶやつ!

機能の紹介

操作できる部分はたったの5つです。

どれも素晴らしいので1つ1つ紹介していきます。

インプット・アウトプット

インプットはオートインプットになっており、コンプに入る前のダイナミックレンジを整えてくれるボーカルライダーの手コンプのような役割を担っています。

インプットと書いてますが1段目のコンプですね。

手コンプ不要のコンセプト画像
マニュアルの翻訳。セクションごとのオートメーションは必要です。

「Optimise(最適化)」ボタンは入力の音量が不適切で点滅したときに押すので、基本は触らなくてOK。

オートゲインなのでアウトプットも触らなくて大丈夫ですが、圧縮しすぎたり歪ませすぎたりすると聴覚上小さく聞こえるのでその際に微調整するといいかもしれません。

コンプレッション

アナログコンプの定番「1176」と「LA-2A」を組み合わせたアルゴリズムを持ったコンプです。

僕はどちらも愛用しているからか扱いやすく感じました。

アタック、リリース、レシオ等のパラメーターの代わりに「STABILISE(スタビライズ)」「SQUISH(スクイッシュ)」というものが存在しており、丸いパッドをグリグリと動かすことで音作りができます。

縦軸のスタビライズで音の前後(圧縮)を決めて、横軸のスクイッシュで子音の輪郭(アタック)を決めます。

パッド周辺のスペクトラムの動きを見ると視覚的にどのように変化が起きているかわかるようになっています。

サチュレーション

アナログコンプを挿すと様々な倍音が付与されますが、この倍音の色を決めることができます。

エンジニアによってはいくつもアナログ系エフェクトを重ねて作ることもある作業をこまめに調整できるパラメーターになっています。

「Saturate(サチュレート)」で歪み方、「Focus(フォーカス)」で音の明るさ(トーン)を決めます。

倍音を増やして明るく厚みのある音にしたり、少し歪ませて荒々しいロック向きな音にしてオケとの馴染ませ具合を調節できます。

ソフン

耳障りな子音や歯擦音をコントロールするパラメーターで、いわゆるディエッサーです。

特定の周波数を任意で決めることはできませんが、滑らかに処理してくれます。

どの程度影響しているかはノブの下のメーターでチェックできます。

レコーディングモード

録音時にエフェクトを適用しながらモニタリングができるレコーディングモードもあります。

通常エフェクトなどを挿すとレイテンシーが発生しますが、Vocaではゼロレイテンシーでチェックできるそうです。

実機がなくてもレコーディング時に聴きやすくなるのは地味に助かるのではないでしょうか。

Vocaのメリット・デメリット

特に気になったメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット
  • 難しい処理が簡単にできてしまう
  • プラグインをいくつも買わなくて良い
  • 直感操作で音が良い
  • 視認性が良く見た目も良い
デメリット
  • 細かい処理はできない
  • ディエッサーが物足りない
  • 見た目がモダンなのでアウトボードを使ってる気分やロマンはない
  • 音を聴いて判断しないといけない

一石四鳥みたいなプラグインという印象です。

一般的なパラメーターがついていないので耳で判断しないといけませんが、簡単な操作で良い音になるのが本当に楽です。

歌ってみたのMIX(ボーカルMIX)なら特に活躍できそうなプラグインですね。

気になった点

ソフン(ディエッサー)の調整は楽なんですが、周波数の調整やソロでの確認ができないので通常のディエッサーエフェクトに比べると物足りないと感じるかもしれません。

また、どのエフェクトもサイドチェインができないので動的な処理は別途必要になります。

上記は代用できるものなのであまり気になりませんが、Undo・Redo(元に戻す・やり直し)がないのでいつかやらかしそうです。

まとめ

オシャレでデジタルっぽい見た目ですが、かなりアナログを意識しつつ効率化したプラグインでした。

個人的にはリダクションメーターを見ながら調整するより楽しく調整できるところが本当に好きです。

僕のような「めんどくさがり」な人に超ぴったりです!

理屈より感覚派の人は特に気に入るプラグインだと思うので、ぜひ気になったら試してみてください。

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