Vengeance Sound「Avenger 2」レビュー！最強すぎるシンセ！

有名なソフトシンセといえば「Serum」や「Massive」といった人気の音源が多数ありますが、中でも特に高音質で太い音を出してくれる「Avenger（アベンジャー）」の最新バージョンが登場しました。

Avengerは比較的新しいソフトで、高音質なシンセで人気のreFX「Nexus」の音源を制作しているVengenceから登場したシンセです。

発売当初はあまり知名度はありませんでしたが、その圧倒的性能と扱いやすさと有能すぎるアップデートの影響で最近話題になっています。

前回のバージョンとの比較を踏まえつつ、新くなった「Avenger2」を今回レビューしていきます。

Anenger2の特徴

Avengerは非常に派手な音で特にEDMなどのダンスミュージックで即戦力となるソフトシンセです。

その音質はシンセソフトの中でも、音質・拡張性ともに最高クラス。

シンセサイザーの操作がわからない初心者でもそのまま使えるようなプリセットが豊富で、こだわる人には音源の拡張やオシレーターなどのパラメーターの変更で細かな音作りもできます。

他社との比較

Avengerは「Serumのような抜けの良いサウンド」と「Nexusのようなプリセットの扱いやすさ」の良いとこどりのような音源です。

非常に高機能なシンセですが、セール中の価格を比較してみると実は意外と安い方でコストパフォーマンスが非常に高いことがわかります。

高機能が故に画面の情報量が多く、扱いづらいように感じる人もいるようですが、使い方を覚えてしまえば視認性もよく扱いやすい方だと思います。

派手な音が特徴的なのでEDM特化のようにも感じますが、ポップスでも使えるようなプリセットも多数収録していて意外と万能です。

前バージョンとの違い

以前のバージョンからファクトリープリセットやUIのカラーリング、モジュール等が更新されましたが、最も進化した部分はPCへの負荷です。

これまで圧倒的性能の反面、動作が重たく若干操作がしづらいという印象がありましたが、バージョンアップを経て処理速度が劇的に向上し、音色も増加しました。

今ではめちゃくちゃ軽い上にプリセット選択時にプレビュー再生してくれるようになったのも非常に便利です。

メリット・デメリット

Avenger2を使ってみて感じたメリットとデメリットは以下のようなことです。

 

音質がとにかく良い

毎回鳴らす度に「この音気持ち良すぎだろ！」みたいなサウンドばかりです。

無料音源しか使ってない人が聴いたら腰抜かすレベルでクオリティが高い。

EDM系以外の音も派手だけど使いやすいような音が多く、どれも使ってみたくなります。

プリセットの完成度が高く豊富

シンセの音作りができない人でもプリセットを使うだけでプロっぽくなります。

元々プリセットは結構ありましたが、アップデートによってさらにいろんな音が出せるようになりました。

即戦力としても優秀すぎる。

音作りもこだわれる

複雑なように見える画面も、基本的な使い方を覚えると実は結構シンプルでカスタマイズしやすいです。

オシレーターやエフェクトの調整などプリセットから色々触るだけでも勉強になります。

情報量が多い

機能がわかればあまり気になりませんが、部分的な機能に集中したい場合には画面がごちゃごちゃしているようにも感じます。

アップグレードで目に優しい配色になって見やすくなりましたが、個人的には以前のカラフルな配色の方がタブが見やすく結構好みでした。

マルチ音源ほど万能ではない

ソフトシンセの比較によく「Omnishere」が挙げられますが、こちらはプリセット選択タイプの代表的なマルチ音源です。

マルチ音源はいろんなジャンルに合う音色や効果音などを使い切れないほど収録されているので万能ですが、ジャンルにあまり特化していない分音質や拡張性に劣ります。

Avengerはマルチ音源ほどではありませんが、他社のシンセに比べると様々な面で万能です。

使ってみた総合的な感想

結論としては買って良かったソフト音源ベスト3に入るぐらい最高です。

以前は動作の重さから少し使うのが億劫なこともありましたが、神アプデにより満を持して最強シンセに進化しました。

音色のプレビューがめちゃくちゃ速くて作業が捗ること間違いなし！

プリセットのお気に入り機能も引き継がれていて助かりました。

新しくて流行りつつあるシンセなので、迷ったときこれにしておいて間違いないシンセです。