・オーディオインターフェース機能が付いたマルチエフェクターのおすすめが知りたい
・おすすめ機種の比較が見たい
・オーディオインターフェースと別で買った方がいい?
DTMや宅録をするにはオーディオインターフェースが必要ですが、最近はマルチエフェクターにその機能が付いていることが多いです。
しかもオーディオインターフェース機能が付いているマルチエフェクターは比較的音質が良くお得です。
今回はオーディオインターフェース機能搭載のマルチエフェクターを価格と性能別に詳しく解説していきます。
比較表もあるのでぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
- 比較することで本当に得するマルチエフェクターがわかる
- 宅録や練習に特化したマルチエフェクターがわかる
- 用途・目的に合わせて選べる
仕事で様々なマルチエフェクターを触る機会があり、ほぼどの機材も使用経験のあるものなので参考になるかと思います。
低価格帯マルチエフェクター【2万円以下】
ZOOM GCE-3
この「GEC-3」は超コンパクトでオーディオインターフェースとして使用することを前提として設計されています。
ZoomのマルチエフェクターG5n、G3n、G3Xn、B3n、G1 FOUR、G1X FOUR、B1 FOUR、B1X FOURのエフェクトを全てエミュレートしているため機能は超豊富。
しかし、どちらかというとマルチエフェクター機能付きインターフェイスでアンプに繋ぐアウトプットがないので注意。
ステージで普通には使えないけど宅録ならコスパ最高!
BOSS GT-1
これぞ大御所BOSSの傑作!(まあBOSSの傑作っていっぱいあるけどね。)
IRは使用できませんが、持ってみるとかなり軽く音質も良く操作感もシンプルで使いやすいです。
持ち運びがしやすくライブに使用しやすい上にオーディオインターフェース機能がついている優れものです。
欠点は少し機能面で不自由が多いと感じました。
エフェクトは複数掛けられないし、ルーパーの録音時間も意外と短く、操作も覚えるまで少しややこしいです。
MOOER GE150
中華版BOSSと言われつつ徐々に勢力を伸ばしているMOOERのGEシリーズの低価格モデル。
なんとこの値段でIRが読み込み可能で使える!
ドラムマシン40種類・ルーパー80秒に加えエフェクトも複数使用できるので機能面が素晴らしいです。
OTG(USB On-The-Go)によるスマホへの録音機能もあります。
GE150はOTG(US B On-The-Go)により、スマートフォ ンやタ ブレットのオーディオインターフェ ースとして使用できます。OTGケーブルをGE150とスマートフォ ン/タブレットに接続し、ビデオ/オーディオレコーディングソフトウ ェアを 立ち上 げればダイレクトにレコーディングを行ったり、ライブストリー ミングが 可能です。
MOOER GE150 ユーザーマニュアルより引用
弾いてみたとかも気軽にできるね!
低価格帯3つの中では一番おすすめです。
欠点は音にも操作にも若干癖があることと、パッチの切り替えも自由度が低いことです。
中価格帯マルチエフェクター【5万円前後】
Line6 POD GO
価格(税抜) | ¥50,000 |
IR | 〇 |
操作性 | ◎ |
エフェクト数 | 100以上 |
アンプモデル数 | 60以上 |
キャビネット数 | 39 |
マイク数 | 16 |
エフェクト 同時使用数 | 10 |
FXループ (センドリターン端子) | 〇 |
ルーパー | 80秒 |
リズムマシン | × |
いきなりですが、中価格帯で最もおすすめです。
ハイエンドクラスのLine6 Helix/HXシリーズとほぼ同じ音が出せるヤバいやつ。
Line6のPODシリーズはLine6の癖が強かった印象がありますが、HelixシリーズはハイエンドアンプシミュレーターのKemperやAxeに負けず劣らない品質を持っています。
HXシリーズ同様これに似た商品が次々と現れるほどの名機。
直感で操作できるので操作性も抜群に良く「スナップショット」という機能で音の途切れなくパッチ切り替えが可能。
リズムマシンがないことは問題にならないぐらい買って後悔しないクオリティです。
欠点を強いて言うなら、Helixシリーズよりもパラメータやルーティングを細かく設定できないことです。
【マルチと組み合わせるなら「HX Stomp」がおすすめ!】
ちなみに同社の商品でさらに小さくコンパクトエフェクターと組み合わせやすいHX Stompもあります。
こちらはパラメータ・ルーティングもHelix同様でインターフェースとしても使用できます。
【2021/01/23更新】「POD GO」人気商品のため品薄!サウンドハウスでは入荷待ちなので見つけたら購入はお早めに!
MOOER GE250
GEシリーズの中価格帯モデル。
「トーンキャプチャー」というアンプの特性をコピーする機能を持ってます。
Kemperのプロファイリングに似た機能!
GE150よりも使用できるエフェクト・アンプ数が少し増えています。
スイッチが増えた分操作の自由度も上がり弱点が補われています。
FXループが搭載され、コンパクトエフェクターとの相性もバッチリ!
同ランクのマルチエフェクターでは音質や直感的な操作性などはPOD GOが優れていますが、機能面ではGE250の方が有利ですね。
HOTONE AMPERO
価格(税抜) | ¥43,800 |
IR | 〇 |
操作性 | ◎ |
エフェクト数 | 244 |
アンプモデル数 | 64 |
キャビネット数 | 60 |
マイク数 | シミュレート可 |
エフェクト 同時使用数 | 9 |
FXループ (センドリターン端子) | × |
ルーパー | 120秒 |
リズムマシン | 100 |
Helixをパクった中華版Line6。
ボリュームノブとかめちゃくちゃ既視感あるね…
機能面がかなり優れていて練習の時に欲しい機能は大体付いています。
同クラスのものと比較すると特にアコースティックシミュレーターのクオリティが高いところが魅力です。
さらにタッチパネル操作で直感的にセッティングできます。
リズムマシンやアコースティックシミュレーターなどPOD Goにはないものがあるのは嬉しいですね。
高価格帯マルチエフェクター【10万円以上】
Line6 HELIX Floor
全インターフェース搭載マルチエフェクターの中で最もおすすめ。
ハイエンドアンプシミュレーターの中でも低価格なのに超高品質。
Kemperのような生のアンプっぽさよりもデジタル感のある音がしますが、ライン出力時の音質はAxeに匹敵します。
どの比較動画を見てもその音質のクオリティがわかります。
機能面も優れていて、パラメータは細かく調整できるのに直感的に操作ができます。
ライブではモニターが大きく視認性が抜群なので、どんなマルチよりも圧倒的に使いやすいです。
特に良い点がマイクインが付いているので歌を録ったり配信も気軽にできます。
Helix LTだとマイクインが付いていない…
機能のアップデートも魅力的で、随時行われる更新でアンプ・キャビネットやエフェクトなどの機能がどんどん増えていくので音作りで困ることはほぼありません。
【2020年11月20日】
ファームウェア3.0にて新しいアンプ3種、キャビネット2種、エフェクト16種が追加!
「BOSSのアコースティックシミュレーター」「12弦エミュレーション」「トゥルー・プリセット・スピルオーバー」など便利な機能が増えました!
欠点は重いこととあまりの音の良さにコンパクトエフェクターが欲しくならなくなってしまうことです。
HEADRUSH PEDALBOARD
店でHelixの隣に置かれるとパっと見分けがつかない
こちらもどこか既視感がありますが、伝説のラックシステムのペダルボード版らしいです。
ディスプレイがタッチパネルになっていて他にはない画期的な操作性です。
音質は少しHelixに似ていて独特のコンプ感がある印象です。
最も特徴的なのはルーパーが20分もあるところ。
欠点はこれも重いところで、Helixを超えて7.1kgもあります。
Fractal Audio Systems Axe-Fx Ⅲ
価格(税抜) | ¥320,000 |
IR | 〇 |
操作性 | ◎ |
エフェクト数 | 217 |
アンプモデル数 | 259 |
キャビネット数 | 2237 |
マイク数 | シミュレート可 |
エフェクト 同時使用数 | 84 |
FXループ (センドリターン端子) | 〇 |
ルーパー | 5分以上 |
リズムマシン | × |
11月11日より最新機種『Axe-Fx Ⅲ MarkⅡ』発売!
本物のアンプより音が良いと言われる最高級アンプシミュレーター。
レスポンスの速さが凄まじいうえに高音質なエフェクトを何重にも使える圧倒的なDSPの性能は他の機材を寄せ付けません。
性能を比較するとこれだけレベルが違いすぎて勝負にならない。まさに最強。
ラックタイプなのでライブで使う場合別途スイッチャーが必要です。
エフェクト・アンプのモデリング数も桁違いです。
確実に現代最強のアンプシミュレーターなので音にこだわる人はこれにしましょう。
まとめ:基本的にはマルチエフェクターとインターフェイスは別の方が良い
インターフェースとマルチエフェクターは本来の機能として別物なのでインターフェース機能が付いていたとしても用途に合わせて別途買うことをお勧めします。
特に配信や歌ってみたなどを録る場合には不向きです。
マルチエフェクターの選び方についての記事もあるので参考にしてみてください。
参考記事:【初心者必見】後悔しないマルチエフェクターの選び方とおすすめ機種
今回紹介したものを比較した表を一応貼っておきますのでこちらでも参考にしてみてください。
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